環境汚染時代をおいしく生き抜く 未来食

大谷ゆみこ 著

食べることは「命を運営すること」。危険な食材に囲まれた現代で、未来へ命をつなぐための食生活術が「未来食」。食べ物を自然のルールで育て、調理する食生活は、地球まるごとの生命力を創造する―食べ物と人と地球のバランスやメカニズムをわかりやすく解説した、新しい自然食の手引き書。
未来食の基本は、穀物をメインに、海の塩、野菜、海草を組み合わせた穀物菜食。食材の解説や調理法、献立パターンなどの基礎情報に、モチアワクリームグラタン、ヒエシュウマイなどレシピも掲載。

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初版1995年4月1日 ISBN4-944098-11-1 C0077
A5判/256ページ ●定価 2,108円(税込)

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第1章食と命のバランスシート
1 栄養学に代わる食の指針は「食と命のバランスシート」
 このままの食生活を続けることは自殺行為ではないかと、誰もが気づき始めている
2 食インベーダーの襲撃
 気がつかないうちに、私たちの食生活はインベーダーに侵略されていた
3 食汚染の根本原因は食習慣そのものの汚染
 人工食、輸入食、ごちそう食の日常化と過食、自然のリズムから外れてしまった食生活の悲劇
4 七色の毒 VS 七つの救命食品
 微生物を生き返らせ、血液を生き返らせ、細胞を生き返らせる現代の救命食
5 環境と命のバランスシート
 環境汚染もストレスも跳ね返す未来食パワー
第2章食べ物と命のホントの関係
1 食べ物の役割と働き
 全体のチームワークで働く「いのち」、全体のチームワークで働く「食べ物」
2 ミラクルパワーを目覚めさせよう
 鍵は食の転換! そして心には感動、体には活動!
第3章めざすは未来食グルメ
1 一石五鳥 +α
 未来食はこんなにも合理的でお得な食生活
2 グルメの方向性を変えよう
 体が芯から喜ぶ未知のおいしさは感動的!
3 未来食ヒストリー
 生命力を創造する食生活の探求と料理の創作に熱中した十年
4 未来食五つのガイドライン
 体と地球のエコロジーを同時に実現する食生活の基本ルールはこれだけ
第4章はじめよう! 未来食ライフ
1 実践 未来食サバイバル術
 生命力を育てるのは四つのベースフードと三つの環境
2 完璧な生命バランスを持つ未来食は料理の革命
 穀物と対話しアートする生活の中で生まれたオリジナルレシピ
 高キビ・もちアワ・ヒエ・もちキビ・アワ、キビ・ソバの実・玄米・ナチュラルスィート

3 未来食の知的料理術
 食べることは命を運営すること、料理は生命を創造する技術
4 未来食の感性料理術
 ハートパワー全開!「愛」と「気」と「手」が生命力をアップ
第5章命に満ちた食事 Eat Naturally
    愛に満ちた暮らし Live with LOVE
    イキイキ地球に抱かれて in Harmonious GAIA

1 一粒万倍、大地に応援してもらって生きる
 大地と仲良しの食生活は最高!
2 自分の体のエコロジーを実現できなきゃ
 地球のエコロジーは永遠に手に入らない
3 未来食アトリエ・風の活動
あとがき

第1章/1:栄養学に代わる食の指針は「食と命のバランスシート」
19世紀末から今世紀にかけて生理学の分野では、多くの発見が積み重ねられ「命のメカニズム」そして「食べ物の生理的重要性と役割」が少しずつ明確になってきました。ところが驚くべきことに、その成果は私たちの命を守る重要な指針とされてきた「栄養学」には取り入れられる事なく歴史は進んできたのです。一方、現代科学が誕生するまで世界中で経験的に活用されてきた生命エネルギー理論(東洋では「陰陽理論」として体系化された)は、現代科学と栄養学によって迷信と切り捨てられていましたが、物理化学や量子力学の長足の進歩によってようやく再評価され。てきました。
今や東洋思想と物理学の相似性が次々に証明され、神秘主義と最先端の物理科学は同じ哲学を共有する方向に進んでいます。それまでバラバラに発展してきた生理学と物理学の二つの健康指標は、1972年にカリフォルニアに住むヘルマン相原氏の長年にわたる探究心あふれる研究成果によって新しい食生活の健康指標として統合されました。「酸性とアルカリ性の生理的バランス指標」を横軸に「陰と陽のエネルギー的バランス指標」を縦軸にとったこの「食と命のバランスシート」は、生命を危機に陥れてきた栄養学神話を乗り越え21世紀に向けて生命力に満ちた平和な食生活を創造して行く大きな支えになる傑作。「食と命のバランスシート」があれば、専門家に依存する事なく食生活の片寄りを発見することができます。主体的に自分自身で健康な食生活を創造して行けるのです。(P12より抜粋)
食と命のバランスシート

健康な体はやや陽性
(Na:K≒20:1)でアルカリ性の血液から
●センターサークル
PH 7 Na:K≒20:1
α エネルギーバランスの整った中性の食物
●セカンドサークル
A 陽・アルカリ性の食べ物
B 陰・アルカリ性の食べ物
C やや陰・酸性の食べ物
D やや陽・酸性の食べ物
●Cの酸性はAでバランスをとり、Dの酸性はBでバランスをとることができる

食と命の関係やバランス、メカニズムから未来食の実践までを、図版を盛り込んでわかりやすく、ていねいに解説しています。

大谷ゆみこ おおたにゆみこ
暮らしの探検家・食デザイナー。1952年栃木県生まれ。雑穀を独自のレシピで「つぶつぶグルメ」と名付け、体と地球の元気を同時に取り戻す「未来食」として提唱。食生活の研究所「未来食アトリエ風」にて、「Tsubu Tsubu Cafe」や「粒粒SHOP」、セミナー、クッキングクラスなどを運営。また「私が変わる-暮らしが変わる-地球が変わる」のもとに地球規模の食環境改革をめざして、自身の住居スペース(山形県小国町)を未来食生活を実践する仲間たちをつなぐ場「いのちのアトリエ」として開放している。「食は一番身近な環境問題」をキャッチフレーズに、食に関するさまざまな活動を展開する市民団体 「いるふぁ」代表、「国際雑穀食フォーラム」代表を務める。

著書・著作
『未来食つぶつぶクッキング』 メタ・ブレーン(1997年)
『海の精シンプルクッキング 塩料理』 メタ・ブレーン(1999年)
『海の精シンプルクッキング 味噌がおいしい。』 メタ・ブレーン(2000年)
『海の精シンプルクッキング 醤油マジック』 メタ・ブレーン(2002年)
『スローライフ、スローフード』 メタ・ブレーン(2004年)
『つぶつぶ 』 メタ・ブレーン(2004年)
『野菜だけ?』 メタ・ブレーン(2004年)
『続 野菜だけ?』 メタ・ブレーン(2010年)
『ベジタリアン 野菜クッキング』 家の光協会(1991年)
『未来食の野菜クッキング』 主婦の友社(1998年)
『雑穀つぶつぶクッキング』 創森社(1999年)
『雑穀つぶつぶ食で体を変える』 講談社(2002年) ほか

連絡先
つぶつぶ・フゥ未来生活研究所(旧 いるふぁ/未来食アトリエ・風)
〒162-0851 東京都新宿区弁天町143-5 TEL 03-3203-2090 FAX 03-3203-2091
URL http://www.tsubutsubu.jp
いのちのアトリエ
〒999-0600 山形県西置賜郡小国町大石沢944-1/TEL 0238-65-2775 FAX 0238-65-2056

オレンジページ・ムック『心地いい暮らしがしたいVol.2』掲載(1999年)
美食とは何か、ということを考えさせられる1冊。当然のように口に入れられている現代の食事が、長い歴史の目で見てみれば、ほんの数十年足らず、一瞬のものでしかないこと。一見豊かに見える食卓に潜む残留農薬、添加物、そして人間の体から抵抗力、免疫力を失わせる加工食品の数々。しかも個人の体の問題のみならず、さまざまな食材が海を越えて飛び交うという状況は、先進国の食の浪費のために、第三世界の海や土地を痛めつけて飢餓を呼び込み、地球の命そのものを弱めていくことにも‥‥。多くの問題をはらんだ現代の食生活をこのまま続けることは、じつは自殺行為に等しいのではないかというショッキングな指摘から、まずこの本は始まります。
けれども、警告だけでなく、その食の危機を打破する提案が理論的に、活楽しくなされているのが、この本の魅力。どこから開いても使える本です。なりよりも心強いのは、ストイックな玄米菜食とは一線を画して、著者自身がおいしいものが大好きな食いしん坊であることです。米を主食とした玄米菜食が日本人の体に合っていたということはすでに水から実験済み。それに加えて、食べることの楽しみやナチュラル、ヘルシー、エコロジー、エコノミーなどの条件も満たしてくれるのが「未来食」。単なる健康食志向だけではなく、東洋の陰陽のバランスや宇宙観を取り入れたおおらかなライフスタイルは、閉塞した現代に明るい未来を呼び込むもの。そのネーミングに合点がいきます。

週刊金曜日「自薦・本の自己紹介」掲載(1997年10月31日号)
体と地球のエコロジーを取り戻すニューウェーブ・グルメ
この本は、30歳にして初めて体が求めていたおいしさに出会った筆者が、それから始まった家族ぐるみ、会社ぐるみの十数年にわたる食の実践と探求の過程で焦点を結んだ事実と技術を伝えたくて書いた本です。「食汚染の真相と実態 」「七色の毒の正体」と「食べ物と命のホントの関係七つの救命食品の存在」をはっきり知ることで、食品汚染への漠然とした不安から解放され、主体的に自分の命を守って生きていくことができるようになりました。一見、食べ物のような顔をして命をむしばむ「食インベーダー」の侵略をかわしながらのスリルに満ちた命の攻防戦は、驚きと発見の連続でした。大人も子どもも含めて多くの人の心身を破壊し続けている現代食生活は、他国の環境破壊や搾取なしには成り立たないものだという「地球と食生活の関係」に気づいたときは愕然としましたが、逆に考えれば、一人ひとりが体の生命力を高める食生活に転換することが地球環境の修復に直結しているのだとわかって、未来への希望と勇気が湧いてきました。日本と世界の食の歴史をひもとき、たくさんの人の勇気ある研究成果や著作の訴えるものを重ね合わせてつかむことができた「食と命のバランスシート」は、現代食生活の生理的危険性と、伝統食生活の生理的合理性と健全さを歴然と示すものです。自分自身や家族の食生活の偏りのパターンを自らチェックすることができ、個人差に対応した無理のない食生活の転換を可能にします。現代食と同じように生理に反して悪化している環境の害すら押し返せる食術が存在することを、たくさんのみなさんに知ってほしいと思っています。「精白しすぎない穀物-特に生命力の強い雑穀」と「自然の海の塩」、そして「旬の地野菜」と「海藻」を命のルールにそって調理した、おいしいレシピも紹介。なお、現代っ子も納得のおシャレなレシピ集『つぶつぶCOOKING』穀物主役の"未来食シリーズ 第2弾"も出ました。

正食協会発行『月刊コンパ21』掲載(1995年9月号)
「未来食」などというと、いかにもNASAで開発された食べ物のように想像してしまいそうですが、大谷ゆみこさん著の『未来食』とは心と体においしい食生活、生命力を創造する食生活、地域自給可能な自立型食生活、人と地球を犠牲にしない平和な食生活、生命力に満ちた食べ物を命のルールで調理する食のアートということが、中心です。著者自身が、おいしい玄米ごはんと出会い、マクロビオティックの考え方と料理法との出会いによって食生活転換の旅に出ました。それは簡単に、近代栄養学信仰という駅から、玄米菜食信仰という駅に移動したのではなく、栽培、収穫から丸ごと癒しながら、風土に根ざした食生活の復活と創造、食べるということの、本当の楽しみを取り戻すことなのです。病気を治すためにとか、体調がよくなるとか、狭い目的のためじゃなくて、食を通した生活、そのものが未来食なのです。著者の大谷ゆみこさんは4人の子どもを産み、育てるなかで、未来食をも育ててきました。この著書は、大谷さんが、読者はもちろんのこと子どもたちにも伝え、残していきたいと考えた1冊だと感じられます。図式や絵、写真などが豊富に盛り込まれ、とてもわかりやすく、ていねいに表現されています。
最近、こんな話を聞きました。アメリカやデンマークでは“食育”というものが、学校教育のなかにも取り入れられているそうです。日本に西洋栄養学を導入した国で、今、食の見直しが計られています。“食育”というのは食べ物を選ぶこと、いわゆる“食選”をできない人は、人生も選べないということです。日本でもそろそろ、食べ物に対する教育を行なう時期ではないでしょうか。そんなときにピッタリくる本です。ぜひ、大人も子どももご一読いただいて、食生活転換の旅へ、出発いたしましょう。

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