海を殺した女

 別府雅人 著

とあることから社会のアウトサイダーとなった著者が、バイオレンスとドラッグにまみれて堕ちていった過去と決別すべく、ひとつの区切りとして書いた半自伝的小説。
父性の否定と他者とのかかわりへのニヒリズム、人を愛することへの希求と諦観、そして何よりも自分という存在への絶望を描く。ある時代を投影する「個」の存在を書きつくした秀作である。正統派の作家性をもった新たな書き手の登場。

>>著者紹介

初版2012年1月 ISBN978-4-905239-09-3
B6判/154ページ●定価 2,592円(税込)

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別府雅人(べっぷ まさと) 
1960年、名古屋生まれの横浜育ち。横浜市立戸塚高等学校卒業。業界紙記者、編集プロダクション勤務、コピーライターなどを経て、フリーランスのジャーナリストとして今日に至る。
著書に「チャイナマインド――華僑新世代白書」(ビジネス社刊)がある。

 

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