羊を喰らう狼  税による貧富の二極化構造の考察

観世英雄  著

国民という従順な納税者=羊(TAX payer)と、その税を国民に還元することなく私財のように浪費する政治家や行政マン=狼(TAX eater)。こうした構造が、日本のみならず世界的に社会問題化する貧富の二極化をもたらしている。その原因はどこにあるのか。――歴史・世界経済を俯瞰しながらひもとく、我を羊と思う読者にとって必読の書。

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初版2017年9月 ISBN 978-4905239741
B6判/160ページ ●定価 1,620円(税込)

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はじめに   

第一部 日本における狼の所業―――税を浪費する政治・行政と利権の構造
 貧富の二極化を生む4つの要因/国民の血税で太る機関投資家/
 米国と日本の衰退から二極化を理解する/利己的拝金主義に陥った政治・行政/
 地方にも蔓延する税の無駄遣い/真新しいパトカーと各省庁利権への疑問/
 保身のエゴイストを大量生産する文科省/自分のために議員バッジをつける就職議員/
 「金術」を招く医療・保険点数制度/税を湯水のごとく浪費する某国総理大臣/
 原子力発電にからむ利権/防衛省の武器需品にまつわる利権/
 防衛外交にかかわる島利権/5000万件の年金記録消失/所得税の不平等

第二部 世界を牛耳る胴元―――ブルーブラッドの世界統治シンジケート
 蜜づくりを放棄した働き蜂/「誰のため」「何のため」の経済成長なのか/
 地球上最大のタックスイーター・FRB
  その1 ニクソンショック以降の魔術的操作
  その2 奇妙な成り立ちと実態
  その3 民が知らぬ間に借金を支払う大仕掛け
  その4 FRBの牙城、世銀グループ
  その5 虚構の拡大経済
 アベノミクスと黒田バズーカの実体/金利負担のない政府紙幣を発行せよ/国家・政治家の命題/
 意地の悪い欧米の王侯貴族/支配統治学の先達プラトンを逆さに学ぶ/
 共産主義と資本主義はプラトン直系ヘーゲルの双子/イズムを超越する「新中間層」の確立

終わりに

 

黒川雅之 くろかわまさゆき
中央大学法学部卒業、ロシア科学アカデミー東洋学研究所・政治学博士・歴史学博士。
政治経済・国際関係・歴史・文学・教育等の幅広いテーマで通算50 年にわたる歴史伝統を有する著名なシンクタンクを主催する。
各国大使の協力の下、(公財)横浜観光C・B「横浜人形の家」に各国の民族人形を寄贈する等、国際交流にも寄与。
氏が提言・推進する市街化区域に於ける緑地保全プロジェクトが横浜市初の試みとして開始される等、さまざまな大型開発プロジェクトの相談役・顧問としても活躍する。
主な著作に『BLUE BLOOD(青い血)の愚民化統治』(創芸社)、『神々の開闢(かいびゃく)』(笹川平和財団)、『武(サムライ)』(笹川平和財団)、『月刊財界にっぽん「漂流日本よ、何処へ」』24 回連載他、論文多数。(社)日本ペンクラブ会員、(公財)国策研究会・評議員、(社)WTC 世界貿易センター東京・評議員。

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