ガバナンスを政治の手に ―「原子力規制委員会」創設への闘い

塩崎恭久 著

「失われた20年」に代表される日本の政治・経済の停滞や福島第一原発事故のような「人災」には、共通する原因がある。それは、国家の意思決定プロセス、すなわち国家統治、ガバナンスの根本にある問題そのものであり、この改革なくして、日本の将来を築き上げることは今や不可能である。
「国家原発事故調査員会」を立ち上げた著者が、「原子力規制委員会」創設に至るまでの過程で繰り広げる旧態依然とした「永田町の常識」「霞ヶ関の論理」との闘いをつぶさに描く、政治ドキュメント!

>>著者紹介
初版2012年11月30日 ISBN978-4-905239-16-1
新書判 288ページ●定価864円(税込)


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 はじめに
第1章 問題の本質は国家のガバナンスにあり
  外国の知見に触れて改めて考えたこと
  考察し、活動してきた国家のガバナンスの問題
  そして起きた福島第一原発事故
  実感した霞が関支配
  日本が抱える根本問題
  世界の常識はIAEA安全基準
  日本の常識への抵抗
  議員立法の成立
  「仏作って魂入れず」は許されない

第2章 すべては菅政権の迷走から始まった
   「安全」でなかった「安全宣言」
   沢山の「帽子」をかぶる経産業大臣の号泣
   環境省の外局としての民主党政府案 
   政府案の閣議決定と次々止まる原発
   野田政権の原子力政策のブレ
   被災者を今なお苦しめるもの

第3章 始動する新原子力規制組織構想
   西脇教授との出会い
   法案化作業の開始
   「原子力規制組織に関するPT」発足
   「最終的には政治が関与を」
  法案骨子案の完成

第4章 漂流するプロジェクト
  VS文科省
  徐々に盛り上がる議論と反発
  唸る国会原発事故調査委員会
  「ノーリターン・ルールは『島流し』」?
  総理と原子力規制機関のデマケーション(管轄区分)
  そして開店休業へ
  「菅直人リスク」
  「お国のために死んでくれ」?
  困難の時

第5章 再び動き出す議論
  法案提出に大きく動き出す
  茂木調整
  林裁定
  PTでの法案了承
  自公案の国会提出へ
  米英に改めて学ぶ
  本会議場での法案提出理由説明

第6章 最大の敵、霞が関との死闘
  修正協議の幕開け
  総理の権限は何処まで
  ノーリターン・ルール先延ばし?
  露骨な環境省の権益要求
  仰天の「原子力防災・放射能汚染対策会議」案
   ハイレベル競技・落着へ

第7章 「日本ムラ」からの脱却と再生へ
  原子力規制委員会にかかる期待
  圧倒的な力量の霞が関
  霞が関による国会軽視
  「規制の虜」継続・「人災」必至の人事
  霞が関支配を排す
  立法府主導体制の確立を
  「日本ムラ」
  日本に新たな国家統治の仕組みを

資料
1. 原子力規制委員会法案(修正案)要綱
2. 衆議院環境委員会決議「原子力規制委員会設置等に関する件
3. 参議院環境委員会「原子力規制委員会設置法案に対する附帯決議」
4. 「IAEA安全基準(No.GSR Part1)政府、法律及び規制の安全に対する枠組み」(抄)


塩崎恭久(しおざき やすひさ)
昭和25年11月7日生まれ。愛媛県出身。
昭和50年3月、東京大学教養学部教養学科アメリカ科卒業。
昭和50年4月、日本銀行入行。
昭和57年6月、ハーバード大学行政学大学院修了(行政学修士)。
平成5年7月、衆議院議員当選。
平成9年9月、大蔵政務次官。
平成17年11月、外務副大臣。
平成19年9月、内閣官房長官・拉致問題担当大臣。
平成23年10月、福島原発事故に係る両院議運委合同協議会 筆頭幹事。

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